いつもの乗り換え駅で降りたはずなのに 見慣れない場所に立っていた 知らぬ間に、1番線から2番線へと 到着するホームが変わったようだ 毎朝なんとなく目の前にあった大きな木はステンレスの車体に隠され 遠く向こうから鳥の鳴き声だけが聞こえた 毎日続くと…
大粒に変わった雪を見て 気まぐれに傘を閉じると 綿のような雪が ぱさぱさと頭を小突いた 初めはその優しさが心地良い気がしたが すぐに雪は溶け 髪を重々しく濡らした 額に雫が伝う頃 私は傘をまた開いた
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